トレーニングを始める際のポイント
体力作りに取り組む前に確認すべきポイントがあります。漠然と「体力作りをする」といっても、何から始めればいいか分からない人も多いかと思いますので、まずは自分の状態を確認した上でどうするのが効果的なのかを考えていきましょう。
何を鍛えたいのか
体力作りの方法はいくつもありますが、それが全て自分に合っているとは限りません。まず、自分が鍛えたいのは「体力」なのか「持久力」なのか、それとも両方なのかを見極めましょう。それが分かっていなければ、せっかく鍛えても無駄な努力になってしまいますよ。
「体力」とは
体力とは、日常生活などで身体を動かす際に必要な基本的な身体能力を指します。筋肉を動かす力である「筋力」、身体を上手く使うための「調整力」、瞬間的な力を引き出す「瞬発力」などがあり、それぞれの力が連動しながら身体を動かしています。これらの力は15歳頃を目途に年齢と共に低下していきます。そのため、向上のみならず維持をするのにもトレーニングは必須なんですね。若い頃はもちろんのこと、年齢を重ねてからでもしっかりトレーニングすれば体力向上は可能です。
「持久力」とは
持久力は一定の運動を長く続けるための体力である「心肺持久力」と、同じ動作を行うための筋力である「筋持久力」に分けられます。持久力と聞くと心肺持久力をイメージする人も多いかと思いますが、筋持久力も重要な要素です。持久力は長時間の負荷に耐えられる力を指すので、「スタミナ」や「粘り強さ」などともいわれますね。これらはランニングなどの有酸素運動で鍛えられますよ。
大切なのは継続すること
若いうちは体力がそれほど落ちていないので、運動することもそれほど苦ではないでしょう。しかし、30代以降になると体力の衰えを如実に感じるようになり、体力や持久力が著しく低下していきます。「最近階段の上り下りがきつくなってきた……」という人も多いのではないでしょうか?それに対して、「もう若くないんだな……」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。しかし、年齢と共に体力が低下していくのはみんな一緒です。大切なのは日頃から体力作りに取り組み、身体機能を維持・向上していくことです。特に、30代以降で大切なのは継続してトレーニングすることです。負荷の大きい運動ではなく簡単な運動で構わないので、しっかり継続することを意識してくださいね。日常生活の中で簡単なトレーニングを意識的に続けることで、徐々にではありますが必要な体力が作られていきますよ。